うまく行かないインナーチャイルドセラピーの理由〜それはスタート地点に過ぎない〜
こんにちは、心理療法家&講師のふるたてひろこです。
インナーチャイルドの癒しに取り組んだことがある、
あるいはもう十分過ぎるくらいの時間をかけて取り組んで来た、
とおっしゃる方の中で、
でもまだ何かスッキリとしない感じのある方に、今日の記事をおおくりします。
その取り組んだ癒しというのはもしかして、
こんなものではありませんでしたか?
○自分の幼少期を振り返り、
○父母など当時身近にいた人物との関わりの中で感じた自分の気持ちを思い出す
○その気持ちを感じている小さな自分を抱きしめ、ねぎらいや慰めの言葉をかける
いかがでしょうか?
このようなものだったでしょうか?
これをイメージを使いながら対話形式で行ったり、
紙に書き出したり、
というバリエーションは違えど、
概ねこのような流れを含むものではなかろいかと思います。
この流れは非常にオーソドックスなものであり、
私の無料メール講座の中でも手紙を書くという形式でこれらのことを行ってもらうようになっています。
ですから、この流れ自体が間違っているわけではありません。
しかし、インナーチャイルドセラピーの中で、上記のステップはスタートラインに過ぎません。
それまで気づかなかった、あるいはフタをしていたインナーチャイルドと対面し、交流したというのは、
インナーチャイルドセラピーの重要な初めの一歩であり、
確かに欠かすことは出来ないのですが、
これはインナーチャイルドセラピーの行程全体から見れば、ほんのさわりの最初の一歩です。
しかし、あたかもこれでインナーチャイルドセラピーが完結したかのようなセラピーが実はたくさん行われているのではなかろうか?
と最近感じています。
この最初の行程だけを何度も何度も繰り返していても、
そこに新たな視点が持ち込まれ、
次の段階に移行しない限り、
インナーチャイルドは癒されません。
むしろ、何度も何度も繰り返すことによって、弊害となるケースすらあります。
必ずしも全ての方に害があるわけではありませんが、
インナーチャイルドセラピーをやればやるほど悲しくなったり、
自分が憐れで惨めに感じられたり、
親への怒りや憎悪が強く残ったままであるというような場合は、
マイナスの強化になっている可能性が疑われます。
新たな視点を持てないまま、幼少期の無力だった自分を思い出し慰めるということだけを繰り返し続けることて、
人によっては被害者意識や無力感が逆に強められてしまうこともあるのです。
そういう場合は、
今やっている方法をいったん中止し、信頼できるセラピストに相談されることをお勧めします。
当ルームでも随時ご相談を承っています。
今日も最後までお読みくださってありがとうございました。