たとえ困った癖であったとしても
こんにちは、心理療法家&講師のふるたてひろこです。
やめたいけどやめられない、困った癖はありませんか?
例えば、いつも人の顔色を伺ってしまう。
例えば、いつも自分の言いたいことを言えない。
例えば、いつも感情を抑えてしまう。
などなど。
自分でもその癖に気づいていて、
もういい加減にやめたいと思う。
たけどどうしてもやめることが難しい。
そういうこと、ありますよね?
そういう時、
私たちがついやってしまうのは、
その癖を厄介なものとして、
どうにかいなくなってほしいと思うこと。
でもね、
ちょっと待って。
その癖は、どうしてそうなったのでしょうね?
どんな癖も、
理由もなく出来たりはしないのです。
そうなってるには、そうなってるだけの、理由があるはずなのです。
これがセラピーで
「しばしば症状は保護的に作用する」
と言われる所以です。
つまり、
人の顔色を伺ってしまうのは、
伺わなければならないそれなりの事情があってのこと。
自分の言いたいことを言えないのは、
言わない方がいいと判断するだけの事情があってのこと。
自分の感情を抑えてしまうのは、
抑えた方がいいと思う理由があってのこと。
そう、いつかどこかで、それが最善の方法だと学習したんです。
それに思い及びもせず、
今の自分にとってそれが不自由だからといって、
ただ闇雲に、
早く消えてなくなってほしいと願うことは、
かえって無意識の反発を招くことになります。
まずは考えてみましょう。
この癖が、私をどんなふうに守って来たのか?
その癖を身に着けることによって身を守ってきた過去の自分の思いに、
少し思いを馳せて混ませんか?
その時あなたはどんな気持ちになるのでしょうか?
そこがスタート地点になります。
今日も最後までお読みくださってありがとうございました。