インナーチャイルドの癒しは親との関係を癒すこと
こんにちは、心理療法家&講師のふるたてひろこです。
インナーチャイルドセラピーには、ほぼ必ず親が登場します。
子供にとって親というのは重要な人物だからです。
それは愛着の対象としても、生存の鍵を握る人物としても、という意味です。
幼少期の私たちにとって、親は最も重要なキーパーソンなのです。
だから親との関係を確認することから始まります。
親との間に何を感じ、何を望んでいたのか?
何が遮られ、何を諦め、何を決めたのか?
それは多くの場合、封印された箱を開くようなことだったりしますが、第一段階としてはとても重要なことです。
この段階では時に親に対する不満や怒り、悲しみ、諦めなど、様々な感情が吹き出すことがあります。
これもまた自然かつ大切なこと。
しかし、ここに留まり続けることが目的ではありません。
そういう意味で私は、一部のセラピーで行われるような「親殺し」のイメージワークや、「毒親」といったような批難的な言葉を使い続けることを支持しません。
それらには、親を悪者にすることで自分を守ろうとするひとつの意図は感じ取れます。
感情消化のプロセスの中で、一時的にそこに身を置くことはあるかもしれませんが、
長くそこに居続ければ、それは被害者意識や無力感、罪悪感、そさて孤独感や孤立感を増大させることに繫がるリスクを伴います。
癒しのプロセスがあたかもここでもう完了したかのように思っていたら、それは錯覚です。
次の段階へと進んでゆく必要があります。
今日も最後までお読みくださってありがとうございました。