人から嫌われることがどうしてそんなの怖いのか?その2

内なる子供を癒して、とらわれの人生からの脱出!インナーチャイルド心理セラピストの ふるたてひろこ です。

 

この記事は、こちらの記事 の続きです。

 

さて、その1の最後にこう書きました。

ところでそもそも、どうして「人に嫌われるのが怖い」という感覚は生まれたのでしょうか?

 

その前に考えてみたいのが「人に嫌われたらどうなるのか?」ということです。
人に嫌われたら、いったい何が起きるのでしょう?

 

・友達がいなくなる
・見捨てられる
・待遇が悪くなる
・悪口言われる
・仲間外れにされる
・ひとりぽっちになる
・・・・etc.

 

こんなところでしょうか・・・?
まだ他にもあるかもしませんね。

 

確かに、これらの状況を想像すると・・・。
それは寂しいし、辛いことかもしれません。

 

でもちょっと待って。
だからと言って、これらを回避するために、「自分の言いたいこと、思っていることをすべて飲み込んで、自分を押し殺して生きる」って、そっちの方がよっぽど苦しくありませんか?

って思うんです。

 

小さな幼児や赤ちゃんならばいざ知らず、

私たちはもう立派な大人です。

例え人に嫌われたって、見捨てられたって、ひとりぽっちになったって、死ぬことはありません。
ひとりで、自立して生きて行けるはず。

 

実際カウンセリングの現場でも、

このようなお話をすると、皆さん割とすぐに理解されるんです。「そうですよね」って。
そう、頭では、すぐわかることです。

 

けれど、
「人に嫌われてもいい」って口で言ってみて、

「そうだそうだ」とそのときは思えるけど、

家に帰ったらまた逆戻り、という話はよく聞きます。

 

頭では理解できるけど、心は納得していないのです。

そう、この「人に嫌われることが怖い」という感覚は、
頭ではなくて心、それもかなり深い部分、つまり潜在意識や、本能レベルで感じていることなのです。

 

本能レベルということは、身体レベルということでもあります。

実は、本能レベルでの「嫌われることへの怖さ」は誰にも備わっているものです。
それは群れを作って生きる動物としての本能です。

 

また、先程、
「例え人から嫌われたとしても自立して生きて行ける」と書きましたが、
これはあくまでも大人の話。

 

もし子供だったら・・・。
親の養育が必要な時期の子供の立場からしたら、

「親から見捨てられること」は「死」に直結する恐怖なのです。

 

ネグレクト(育児放棄)や児童虐待はもちろんのこと、

そこまでの顕著なケースでなくとも、

何らかの事情で子供が養育者の愛情やケアを十分に感じられなかった場合、

それは子供にとっては「死」に匹敵する恐怖となり得ます。

 

そこの恐怖は心と身体に記憶されます。

これがインナーチャイルドの記憶です。

 

その記憶は潜在意識のレベルに追いやられるので、

大人になった私たちは

「こうでああでそうだから私は人から嫌われるのが怖い」

といった明確な説明をすることはほとんど出来ません。

 

ただなんだか無性に、

「人に嫌われることが怖い」

となります。

 

このようにして、「人から嫌われることが怖い」という感覚が生まれます。
だから、

ある部分としては動物的な本能でもあるわけで、それは持っていて当です。

けれど、

自由に生きられない程の強い恐怖は、

前述したようなメカニズムで

インナーチャイルドの記憶となっている可能性が高いのです。

 

それでは私たちは、この「怖れ」にどのように対処してゆけばよいのでしょうか?

次回へ続きます。