あなたの価値は1ミリも減らない

こんにちは、内なる子供を癒してとらわれの人生からの脱出! インナーチャイルド心理セラピストふるたてひろこです。

 

「もうやだ、 みんな嫌い 。
世界なんかなくなっちゃえばいい。」
 
ある晩のこと 、中学生の娘が漏らした言葉。
 
この日は夕方から、
気づくと深い深いため息を ついていた娘 。
そういえば2日ほど前から
「あーつまんない。 学校嫌イヤ」
という言葉を漏らしていた。
 
どうしたの?
2日前のそう聞いたいたけど、
 
「 なんでもない 。大したことじゃない。」
と答えた娘。
 
でもこの日、
聞き捨てならない冒頭のセリフに、
もう一度尋ねる。
 
どうしたの?
 
娘「私のいいところって何?」
 
そうねぇ、
人の気持ちをよく察することが出来て優しいところ、そして明るいところ。あとは、社交的でお友達を大切にするところもスゴイよね。
 
娘「ふうん。…みんな知ってるけとばかり。」
 
え?自分が知らない自分がの良いところを知りたいの?
 
娘「うん。」
 
リーダーシップがあるのも知ってるでしょ?
 
娘「知ってる」
 
う〜ん、それはなかなか難しいなあ。
いったいどうしたのよ?
 
聞けば今まで親友と思っていた2人の友だちがいて、今年クラスが離れてしまった。
でも娘はその後も
自分のクラスに新しいお友達を作ることよりも、引き続き2人の親友と仲良くすることを選んでた。
 
休み時間や放課後は自分の教室を離れて、2人の親友がいる教室へと向かう。
夏休み前まではそんなつきあい方で上手く回っていたらしい。
 
娘「でも最近、2人ともクラスに仲良い子が出来たみたいで。私がせっかく待ってても『今日急ぐから先行くね』と走っていっちゃったり。私といても楽しくないのかな?私のこと好きじゃないのかな?と悲しくなる。」
 
なるほどー。
そうなんだ。
それは悲しくなるねー。
 
娘「うん。きっと私のこと、誰も好きじゃないんだ。」
 
あ!だから自分のいいところを探してたのね?
 
娘「そう。」
 
なるほどねー。
 
どうやら娘は、
このお友だちとの関わりの中で傷つき、揺らいだ自信を、
既に自分で知ってる以外のもっといいところを見つることで取り戻したかったようです。
 
私は言いました。
 
あのさ、じゃあさ、
あなたはお友だちが自分を一番にしてくれないことで
自分の価値が減ってしまったと思ってるわけだよね?
 
娘「あ、…たぶん、そうだと思う。」
 
だよね?
でもさ、実はそのこととあなたの価値は何の関係もないんだよ。
 
娘「???」
 
例えばだけどさ、
パパが浮気をしたとするじゃない。(←夫よ、例え話だ。許せ・笑)
ママより他の人が好きになりました、って言われたらさ、ママは悲しいよ。
それは当たり前だよね。
自分の好きな人からあなたが一番じゃないと言われたら、それは悲しいことよ。
でもさ、その時、ママの価値は減ってしまったのかな?
 
娘「減ってない」
 
うん、そうだね。
そのことでママの価値は減らない。1ミリもね。
だからさ、
あなたの・・・
 
言いかけた私の言葉を遮るように娘が言った。
 
娘「私の価値も一ミリも減ってない。」
 
そう!そうだよ。わかった?
 
娘「うん。すごく響いた。私の価値は人がどう思うかに関係ないね。私、友だちに依存し過ぎてたんだと思う。」
 
そう言った娘は晴れやかな顔をしていた。
わずか30分前に世界を呪っていた人とは思えない(笑)
 
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娘「あ〜、なんか楽しくなって来ちゃった〜♪」
 
子供は素直だなあ。
大人だとなかなかこうすんなりは行かないけれど。
 
この話には後日談がある。
この会話のわずか3日後のことである。
 
娘「私、ママに相談してから、学校で教室移動の時とか、一人でも平気になった。」
 
以前はクラスに仲良しグループを作らないことで、一緒に行動する人がいない時に「ぼっち(=ひとりぼっち)に見られたくない」と思って落ち着かなかったそうだ。
 
へえ!それはすごいね!
 
娘「それに今まで私が見てなかっただけで、声をかけて寄って来てくれる子もいるんだよね。だからそういうときはその子と一緒にしるし、そうじゃない時は一人でいる。それで全然平気になった。」
 
人って、見たいものしか見ていません。
だから、自分に声をかけてくれて友だちに今まで気づけなかったけど、心に変化が起きたことで見えるようになったのね。
 
この一連の経験は、
娘にとって貴重なものになることでしょう。
 
今日も最後までお読みくださっ手ありがとうございました。