インナーチャイルドセラピーは親を悪者にする?

  • 内なる子供を癒して、とらわれの人生からの脱出!
    インナーチャイルド心理セラピストのふるたてひろこです。

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  • この大辞典ではインナーチャイルドセラピーというものに関する様々な誤解を解くということもしてみたいと思っています。

    けれど 正確に言えば 誤解ではないのかもしれません。

    現に世の中には様々な人が行う様々なインナーチャイルドセラピーがあり 、それらの中には、 私が考えるインナーチャイルドセラピーの目的からするとちょっとどうなのかな?と思うような内容のものもあるとに見聞きしています。

    ですから、「誤解を解く」というよりは 、私が考えるインナーチャイルドセラピー というものをお伝えしていきたいと思います。

    今日はその中からひとつ 、「インナーチャイルドセラピーは親を悪者にする?」についてです。

    ある受講生さんからこんな話を聞きました。
    「 インナーチャイルドセラピーを学んでいると人に話したら、その方から『インナーチャイルドセラピーは親を悪者にする でしょう?私は親を悪者にするのはもううんざりなの』と言われました。」

    ちなみにその方というのはセラピストさんだそうです。

    それを聞いて私が思ったこと。
    発言者の中でには
    「親を悪者にしてはいけない」
    という思いが固くあるのかもしれませんね。

    結論から行きましょう。
    インナーチャイルドセラピーは親を悪者にするのか?
    答えはノーです。

    私が考えるインナーチャイルドセラピーのゴールは、クライエントガ内なる子供の抱える傷みとそれを二度と味わうまいとするがために甘んじて受け入れている自らへの呪縛から解き放たれて、自由に人生の選択が出来るようになることです。

    そしてそれは、一方的に親を悪者にし、自分と切り離すことでは決して実現することは出来ません。

    ただ、それにはプロセスが必要です。
    まず現状、その人にが どのような段階にいるかということを見極めることが必要です。

    一般的に インナーチャイルドの傷を抱えている方の多くは、 親との間 に問題を抱えながらも、 それをもう過去のこと、済んだこととして 見ないようにしている ことが多いです。

    そして多くの場合、子供の頃に感じた感情は外に表現されないまま、終わらないのままそこに存在しています。

    終わらないからそこにあり続けるものは、終わらせることによって、消えて行きます。

    そのためには、その時に感じた感情を出来るだけ正直に、変に知性的な解釈や諦めを混ぜないで、表現する必要がある。

    そうすることによって、感情解放が起きると、はじめて見えてくるものがある。

    それが、その人にとっての新しい事実になります。

    ある人は、「親も自分もどちらも悪くはなかなったのだ」ということを理解します。
    これは、頭の理解ではなく、肚(はら)の理解です。

    そう、本当は悲しかった、本当は悔しかった、本当は腹が立っていた、という思いを表現出来ずに我慢しているとき、

    私たちの中には当然の思いとして、親を責めたい気持ちが生じます。

    でもここで同時に、「親を責めたくない」気持ちも存在しているから、

    そうすると今度は自分責めが始まります。

    でもこのスパイラルには救いがありません。

    だって親じゃなければ自分、自分じゃなければ親。
    常に誰かが悪者にならなければならない。

    でも本当は、誰も悪くなかったのだ。

    そのことを、頭で理解しようとするのではなく、肚でわかると、その時初めて、あなたの心に平安が戻ってきます。

    インナーチャイルドセラピーの目指すところはそこなのです。

    そのためのひとつのプロセスとして、
    「自分責め」を止めて、素直な感情を表現する。
    それは決して「親を悪者にすること」が目的ではありません。

    逆に言うならば、
    インナーチャイルドセラピーが、「親を悪者にした感じ」のところで終わってしまっているとしたら、それはまだプロセスの途中であり、完了ではありません。

    今日も最後までお読みくださってありがとうございました。